やはり、自分が開発にたずさわった製品を街中や建物のなかで見つけると、じーっと見つめてしまいますね。世の中の役に立っていることを実感できる一瞬です。
旅行先でも電柱や電線に使われているカバーに注目したりして、マニアックな満足感に浸っています。実は電柱というのは地域別に規格が違っていて、それぞれに個性があるんです。海外に旅行したときも、日本との違いを観察したりして、興味が絶えません。
マサル工業は2024年で創業70周年をむかえましたが、その長い歴史の一員に加わっていることに誇りを感じます。

通信工事や電設工事に使われている配線カバーは「モール」という一般名称で呼ばれていますが、それにはマサル工業が開発した製品「エフモール」が広く普及したことが要因になっています。
入社して間もないころ、私は自社で開発する製品が他の知的財産権を侵害しないものなのかどうかを調査する仕事をしていたこともあって、マサル工業の製品のオリジナル性をどのように発揮できるのかということについて、いつも考えています。自主開発メーカーとして、さまざまなお客さまのニーズに応えるとともに、社会に貢献する道を歩んでいきたいと思っています。